大人の発達障害かもしれないと思っていた私が参加した勉強会

私が会社員をしていた頃に、年に数回、社内で何かしらの研修や勉強会が行われており、その中には『発達障害』をテーマにした勉強会もありました。

発達障害は、ここ数年で色々と話を聞くようになりましたよね。昔は発達障害と言うと、子供が、というイメージが強かったですが、今は『大人の発達障害』についても色々と言われるようになりました。

大人の発達障害というのは、発達障害を持ったまま、分からないまま、大人になってからその症状が出て初めて分かったというものだそうです。

あなた、発達障害なんじゃない?

その勉強会は、数日に分けて行われました。

私よりも先に上司が勉強会に参加していたのですが、戻って来てひとこと、

「あなたは衝撃を受けるかもね」

と言われました。どうやら、私が発達障害なんじゃない、という事を暗に言っているようでした。

その時は、まぁ、私だって「そうかな……」と思う節はあったんです。どうしても仕事が上手くいかない、人間関係に悩んでいる、相手が言う冗談の判別が出来ないって。

病院で相談しようと思ったこともありましたが、自己申告して違うって言われたら、自分が本当にダメな人間なんだって知ることが、その時はとても怖かったんですよ。

けれども、上司にそう言われて、かなりモヤモヤしたのを覚えています。馬鹿にされているような、そんな気持ちになってしまいました。

発達障害の勉強会に参加したけれど

勉強会で行われていたのは、私が調べてすでに知っていたことがほとんどでした。

それでも、何か新しい発見があるかもしれない。

この生き辛さから抜け出す方法が見つかるかもしれない。

そんな期待をして参加したのですが、収穫はありませんでした。こういう薬で症状が改善されますよ、と言うのはありましたけどね。

過度な期待をしたのは私ですが、正直、残念でした。それでも調べた事についてはあながち間違ってなかったんだな、という事が分かったのは良かったです。

ですが、問題はその後でした。

周りから「そういう目」で見られるようになった。

勉強会が終わった後も、気を付けても、気を付けても、どうしてもミスをしてしまう。

本当に自分が駄目な奴だと思っていました。

ですが、それに加えて、勉強会に参加したあとからは違う意味合いの眼差しをうけるようになりました。

「あの人、発達障害だから」

って。実際に病院には行っておらず、本当に自分がそうかは分かりません。

ですが、勉強会に参加した私に向けられたのは、そういう障害を持っているから、という決めつけの視線でした。

あれは正直、とてもきつかったですね。

まだそうと決まったわけじゃないし、自分がミスしたのは自分が駄目な奴だから。

それ以上に、それを発達障害のせいだからってしたくなかったんですよ。

理解することは必ずしも良い面だけではない

今も私はまだ、発達障害についての相談していません。

通っている精神科で一度話をしたけれど、あまり本気に思って貰えなかったからというのもあります。

地元ではそういう場所が少ないですし、大人の場合は診断が難しいらしいというのも理由ですね。

ただとにかく苦しくて、それがどんどん悪化していったのを覚えています。

以前に働いていたその会社で、発達障害についての勉強会が終わったあと。

何か変わったと言えば、私にとっては先ほども言った通り、何をしても「発達障害だから」という目で見られるようになった事でした。

はっきり言うと、苦痛でした。

彼らは理解したのではなく、ただ知って、そういう色眼鏡でこちらを見るようになっただけ。

……と言うのは、私がその事に対して悲観的な考えを持ち過ぎているからかもしれませんが、それでも、苦しかった。

本当に悩んでいる人にとって、少し知った知識だけで、自分をそういうものだと決めつけて見られるのは、本当に嫌な事なんだなぁと実感した出来ごとでした。

今は人目を気にせず、自分のペースや方法で仕事ができるので、以前感じていた息苦しさはありません。

ですが人の中にいると時々思い出すんですよ、あの時のことを。

そして自分も自覚なく、同じようなことをしているかもしれない。気を付けないとなぁと、思い出すたびに思います。