『どうして私は働いているのだろうか?』
仕事で悩んでいた時に、ふっと、頭の中に浮かんだそんな問いかけ。
その頃の私は、苦しくなればなるほど、一日中ずっと、そんな考えが頭の中を回っていました。
特に、私にとって一番これを考えるきっかけとなったのが、人間関係のストレス。
この人と合わない、この人が嫌いだ。どうしてこんなに嫌な人と同じ場所で働かなくてはならないのだろう。
学生ならクラスメイトは選べなくても、友達は選べます。
けれど学生時代と違って、一度会社に入ってしまえば、同僚も上司も選べません。
会社と言う箱庭の中で、強制的に人間関係を作らされざるを得ないのです。
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人間関係に悩んだ時、自分をダメだと責めていた
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人間関係の悩みは一体どうして起きるのか。
周りの人たちは上手くやっているのに、どうして自分は上手く出来ないのか。
自分がダメなのか。
あまりに苦しくて、そう悩んだ事がありました。
自分が上手くやれないから、人間関係はダメになる。
こんな自分はどこへ行っても同じように良い人間関係を築けない。
苦しい。辛い。
そうしてぐるぐる考えて、だんだんと自分で自分が駄目になっていくのが分かるんです。
心が駄目になる。
でも自分だと直ぐに気が付く事がでいないんですよ。
感覚が麻痺して、とにかく空回って、やがて眠れないとか、涙が出るとか、毎日が苦しくて暗い考えばかりしているとか、
そういう『おかしいな』という不調が出てきて初めて、
「ああ、自分は今、おかしい状態なんだ」
って気付くんです。
自分では分からなくとも、家族や友達、周りの人から見たら明らかに「おかしい」と思うくらいに。
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人間関係の悩みは離れない限り改善しない
人間関係の悩みの解決方法は、一番はその原因となっている人や場所から離れる事。
自分の考え方を変える事が出来れば、同じ職場で頑張れるかもしれません。
でも私は無理でした。
嫌いな人を視界にいれるのも嫌。
見れば嫌な考えが浮かんできて、相手の顔を見て話せない。
だんだんとその人の行動に怒りが湧いて来て、どうしようもなくなる。
すれ違うだけでも私には無理でした。
一人でいる時に、嫌な考えや苦しい気持ちが走馬灯のように頭の中に駆け巡って、発狂しかけたくらい。
だから部署移動も無理。
「もう嫌だ、自分がおかしくなる前に辞めるしかない」
私は会社に対して疑問を抱いていた事もあり、休職も何も考えられず「とにかくここからいなくなりたい」と考えました。その頃に精神科を受診していましたが、「適応障害」という診断も頂きました。
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人間関係で悩むと次の職場が怖くなる
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そうして人間関係で悩んで一度辞めると、次の職場で大丈夫か不安になりますよね。
次は上手くやれるのだろうか。大丈夫だろうか。逃げ癖がついてしまうんじゃないか。
だから辞めたくても、転職出来ないから辞められない。
辞めたいのに辞められないのって辛いですよね。
今の世の中は仕事を辞める事に対して、マイナスの印象ばかり。
それが自分を守るためでも、世の中は何も分かってはくれません。
履歴書に傷がつくからとか、
履歴書を見て落とされるからとか、
確かにそういう事はあります。
でも『次』を考えて悩んでいるあなたは、とてもえらいです。
まだこれから頑張ろうって気持ちがあるんですから。
私は「辞めたい」しか考えられなくなっていました。
悩んで、考えているあなたはとてもえらいんです。
確かに『次』も同じかもしれません。
なかなか『ここだ!』という場所に辿り着け合いかもしれません。
でも『今』あなたが壊れたら、立ち上がれなくなったら『次』どころの話じゃなくなるんです。
自分は『自分』のために働いている
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苦しい毎日に「私は何のために働いているのだろうか」と考える事はよくありました。
生活が楽になるために働いているのに、生活は全然楽にならない。
安い給料、残業含めた長い労働。
それに輪を掛けてのしかかってくる人間関係のストレス。
その頃の私は何のために働いているのか分からなくなっていました。
こんなに苦しいなら、もう、働きたくない。
それくらい毎日が嫌で、嫌で、仕方がありませんでした。
仕事が終わり、帰宅途中の車の中で、
「もういやだ! もういやだ!」
と号泣したこともあります。
そうして仕事を辞めて、家で仕事をし始めて「仕事って楽しい」と思えました。
自分に合った環境で、自分がやりたいと思える仕事をやって始めて、働く事を楽しめたんです。
自分は『自分』のために働いている。
苦しいなら逃げていい。自分が自分らしくいられる場所が見つかるまで、探し歩いたって全然、オッケーだったんです。
一番だめなのは、我慢して苦しみで自分が壊れてしまうこと。
いつか家族が出来るかもしれない。
今家族がいるかもしれない。
守れるのは自分だけです。
だからこそ、何よりも自分を一番、大事にしてあげましょう。
逃げたって良いんですよ。我慢しておかしくなっている事が、おかしい事なんですから。