人生が変わるとき、何かしら「これだ」という予兆や前兆、出来事がある。
簡単に浮かんでくるのは、卒業や入学、転職や結婚。今を生きている自分が、次の自分へ移動するタイミング。
人生の転機とも言うそれ。
人生の転機の前には苦しくて、苦しくて、どうにもならなくなったり、今やっていることに「飽き」がきたり。
そこから「今のままじゃだめだ」「変わりたい」「変えたい」と思って、成るものであったり、自分の意志ではないながらも、変わらざるを得なかったり。
そういう経験をしたことがあったかと、昔を振り返って思ったのは、自分が「好きだ」「これで生きていきたい」という趣味や、特技を見つけた時だなぁと思いました。
私は子供のころからファンタジー小説が大好きでした。ハリー・ポッターはもちろん、地元の図書館でずらりと並んでいた古き良きライトノベルのフォーチュン・クエストや、ゴクドー君漫遊記、ロードス島戦記などなど。とにかく片っ端から読み漁っていました。
そのころから一次創作はしておりましたし、二次創作もたまにやっていましたね。とにかく「物語を作る」ということが大好きでした。
それが私の最初の「人生の転機」です。
二度目の転機はオンラインゲームとの出会いでした。ゲームなり、イラストなり、受けるサービスに「お金を払う」とはどういうことかを知りました。最初はね、お恥ずかしながら私も「こんなに高いのか」って思いましたよ。
けれど、慣れていくうちに「こんな安くて良かったのか」「もっと取って良いのに」と思うようになりました。これは本当に体験してみないと分からなかったのですが。
私は世間一般で言われる「オタク」ですが、そうであったからこそ、物には適正価値があって、サービスを受けるには対価を支払うのが当然である、との認識を作ることができたんですよね。
その辺りの経験から、私も自分の文章で稼ぎたい、自分の文章に価値を見出したい、と思うようになりました。
人生の転機と言うと、何だか凄いもののような響きを感じますが、実際にはそういう「気付き」がそれなのではないかな、と私は思っています。
好きなことを好きになったきっかけ。そこから自分が進みたい道が見えるようになること。
人生の転機の予兆って、そういうことだと思うんですよね。