【工芸品】涼やかな夏の日々に|岐阜県の伝統工芸品『水うちわ』

6月に入り、蒸し暑い日も増えてきました。そろそろ夏が始まりますね。

暑い季節になれば、扇風機やクーラー、アイスクリームやそうめんなど、涼しい物、冷たい物が恋しくなってきます。

小学生の頃は、下敷きをうちわ代わりにパタパタと仰いでいた――なんて思い出がありますが、うちわってデザインが色々あって楽しいですよね。

そう思って調べてみたら、うちわにも色々な種類があるみたいです。

漆を塗って仕上げる『塗りうちわ』、柿渋を塗って仕上げる『渋うちわ』、そして私が最も気になったのが雁皮紙(がんぴし)と呼ばれる和紙を使って作られる『水うちわ』でした。

目次

雁皮紙とは?

雁皮紙とは、ジンチョウゲ科の植物である雁皮(ガンピ)という植物からつくられる和紙です。

この雁皮という植物は、別名はカミノキと呼ばれるもので、暖かい土地に生育しています。

そう言えば、ポケットモンスターX・Yにもガンピというキャラクターが登場しますね。ポケモンの登場人物の名前は植物が多いのですが、なるほどと思いました。

水うちわについて

水うちわは『岐阜うちわ』という、岐阜県岐阜市特産の伝統工芸品のひとつ。

先述の雁皮紙や、美濃和紙で作られたうちわです。竹の骨組みに和紙を張り、そこにニスを塗って乾燥させて作ります。

ニスを塗ることで耐水性も生まれ、そして見た目も水にぬれたように透明感のある涼やかな仕上がりになるそうです。

実際に水を弾くため、さらに涼しさを感じる事が出来ますね。

その見た目から『水うちわ』との名前がつけられたそう。風流ですねぇ。

 

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