【ドラマ】今季のドラマを振り返る 良作揃い!ラジエーションハウス、インハンド、白衣の戦士、俺のスカート、どこ行った?

今季のドラマがだんだんと最終回を迎えていますね。私は基本的に明るい話やハッピーエンドが好きで、見ていたのは「ラジエーションハウス」と「俺のスカート、どこ行った?」と「白衣の戦士」、「インハンド」の4つでした。

並べて見ると、今季何となく医療関係が多いですね。以前に警察ものを見ていた時も、他に幾つか警察関係のドラマが放送されていたので、もしかしたら合わせているのかも? なんて思って見ていました。

目次

ラジエーションハウス

「放射線科」の技師と医師の物語でした。

放射線科とは何をする科なのか――今までぼんやりとしか知らなかった部分を描いて下さっています。これが全て正しい、というわけではないのでしょうが、放射線技師という仕事について知る良い機会になりました。

主人公は医師免許を持っている事を院長以外に隠して放射線技師として働く五十嵐。彼のコミカルなリアクションと、技師としての真剣さのバランスが良い塩梅だなと思いました。他の技師や医師たちも良いキャラクターで、ちゃんと「自分の仕事」と「役割」を理解して行動している所が、ストレスなく見る事ができました。

最後まで少し悲しかったのは、子供の頃の思い出を「あんちゃん」が全く覚えていないこと。その辺りの恐らくこれが理由であろうという事は作中で語られているのですが、ちらっとでも思い出してくれたら嬉しかったなとも思いました。

さて、こちらは最終回を迎えましたが6月24日に特別編が放送されるという事で、楽しみです!

俺のスカート、どこ行った?

ゲイで女装家の原田先生の物語。これがね、最初はどんな感じだろうな~と思っていたんですが、かなり良かったです。

コメディ調の中に、色々とデリケートな部分を盛り込んでくれていまして、それが原田先生だからこそ、暗くなり過ぎず、そして上手くバランスのとれた形で描かれています。

どういう話かというと、一概には言いきれないものですが、私は見ている私たちへの「問いかけ」ではないだろうか、と思いました。

ただの学園ものの青春コメディーではなく、繊細な部分や、社会問題などを上手くドラマという形で表現してくれた、良い意味でハッとさせられる作品でした。

ラストも生徒達がやった「余命のリセット」が本当に効果があったのではないかな、という希望のあるハッピーエンド。続編は恐らくないでしょうが、何らかの形でまた見たいと思える作品でした。



白衣の戦士

病院を舞台にした新米看護師と、ベテラン看護師たちの恋と仕事の物語。

基本的にコメディー調で明るく、主人公がちょっと暴走しがちですが前向きなのが好印象。周りの看護師や医師たちも基本的に人が良く、仲が良いので職場の人間関係のストレスを感じさせず、とても見やすかったです。

最初は白衣の天使ではなく戦士な事に「お!?」と興味を惹かれたのですが、彼女ら、彼らは本当に戦士でした。看護師の仕事は大変だ。そして作中には描かれていないですが、もちろん、同じくらい介護士の皆さんの仕事も大変なのだろうな、と思いました。

このドラマは明るい中でも命を扱う仕事、という部分はとりわけしっかり描かれていて。休日でも、どんな時でも、命を助ける事を優先する姿勢に胸を打たれました。

そして明るいハッピーエンドに、見ていて嬉しくなりました。

インハンド

こちらも基本コメディー調なのですが、扱うテーマがとても重かったです。

ラストの一話は本当に苦しくて、あの話を複数話に繋げずに一話でまとめてくれた事が本当に有難かった。

苦しくて、苦しくて、その中にふっと現れる希望の芽。それが本当に綺麗で、輝いていて――素晴らしかったです。

この作品で感じたのは、登場人物達がひと際「そこに生きている」という事が伝わってくるというもの。確かに彼らは作られたキャラクターではありますが、一つの命をそこに感じる事が出来ました。とても良い役者さん達だなと思いました。

とにかく「良かった」と心から言える作品。物語としても、そして彼らの人生としても。生きてて良かった、無事で良かった――そんなホッとできる結末と、ちょっと笑ってしまうラストのエピソード。

こちらは何となくですが、映画か続編がありそうな気がしています。あるといいな!