【通信販売】代引きの取り扱いを止めたら本当にコスト削減になるのか?

ツイッターで、ネットショップで代引きの取り扱いを止めたら、余計なコストとストレスが軽減されたというツイートを見ました。

ああ、これは良い試みだなぁと思いました。

私も以前に、ネットショップの運営に携わっていた事があるのですが、確かに代引きでの注文って、割とトラブルが多かったんですよ。

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店側からすれば代引きは『代金がちゃんと受け取れる』良い仕組みのはずだった

通販をやっていると、時々、頼んでおいて『お金を払わない』お客さんに遭遇する事があります。

銀行振り込みなどの『後払い』の支払いの場合、支払うのを忘れていた、は仕方がない事だと思いますが、意図的に支払わない、電話にも出ないという方がいます。

こういう人へ何度も連絡したり、払い込み用紙を送ったりとするのも結構手間。

だから渡した時点で代金を受け取れる『代引き』は、支払いが約束された良い仕組みだったはずなんです。

ですがこの仕組みを利用して、悪さを働く人達も現れるようになりました。

送り付け詐欺とか、これに当たりますね。頼んだ事のない商品を勝手に送って、代金をせしめようっていう奴らの事です。

それに頼んだは良いけれど、間違った商品・ダメな商品を送られてしまったら困るから、という気持ちもあるでしょう。

だから代引きを警戒する人って、増えているんですよ。



受け取り拒否された代引きの荷物でも『配送料』は発生する

受け取る側は受け取り拒否をすれば、本人には何も損害はないと思うかもしれません。

けれど、送った側はそうはいかないんです。

一度宅配の手続きを取れば『配送料は発生している』んです。

代引きの手数料に、配送料、クール便、冷凍便、航空便――商品によっては色んなものが加算されて、送った側に請求が行きます。

嫌がらせ等の受け取り拒否が続けば、たまったものではなりません。

商品によっては売り物にならなくなってしまうものも……

受け取り拒否された荷物は送り主の元へと戻ります。

これが機械類など、賞味期限・消費期限が関係ないものならばまだ良いですが、生ものや野菜等の食品だったら、売り物にならなくなってしまいます。

損害はもちろんですが、何よりも勿体ない!

せっかくの商品が悪戯や嫌がらせによってダメになってしまうのは本当に悲しいです。

きちんと支払いをしてくれる人は多い

一つだけ補足させて貰うと、代引きだってきちんとお支払してくれる方は多いです。

代引きを利用してくれる方の中の一握りが悪質な行いをする人というだけであって、全部が全部そうだというわけではありません。

代引きというシステムがまともに機能していれば、店側としても何も問題がないんです。先述の通り、受け取った時点でお支払いは必ず頂けるものですからね。

悪質な人、無自覚に自分勝手な思い込み(中身が駄目なんじゃないかという想像等)で受け取り拒否をする方が問題であって、代引きを利用する人が悪いのではありません。むしろ店側としては嬉しいお客さんです。

こういう悪質な人達の行いで、代引きというシステム自体が悪であると思い込むのもまた良くないなぁとは思います。実際に、代引きというシステムは私は良いものだとは思っています。

ですが悪質な人達に対応するのは大変にストレス。そのストレスが減って、お店の人の心が穏やかに仕事が出来るようになって、そして商品も無駄にならないようになれば一番だなぁと、ネットショップを運営していた側からすれば思うんですよ。