AIで画像をフィギュア風にするというサービスがあり、SNSでもそれを使って遊んでいる声が聞こえてきます。X(旧Twitter)のGrokでも一時期、画像生成で遊んでいる様子もあったのですが、著作権や権利的な方面で、だいぶ危険なことをしていますね。
これはAIだけではなく、某俳優さんの映画の1シーンのスクリーンショットを使って大喜利をしている様子を見ても思っていたのですが、他人が作り出した物に対して、私達は認識が甘すぎる。文章でも画像でも、他人が一から作り出したものを好き勝手弄って「自分の作品だ」と言い張る姿を目にすると、大変醜悪だなと思ってしまいます。
ずっと昔、HPが流行っていた頃に、似た流れを感じたことがありました。インターネット上で見つけたHPやイラストを、これは自分が描いたものだと主張する――小学生時代にそんな場面に何度か遭遇したことがあります。その子達は「友達にこれは自分が作ったものだと言ってしまったから、〇〇の作品を〇〇までにUPしてください」と、HPの管理人等にキリ番やメールで『お願い』をしていたそうですが、それを聞いてくれる人はまずいませんよね。
ですが、そういう事が起きていたんです。昨今のAI絡みの話を見る度に、その時のことを思い出します。
今は昔よりもさらに様々な実害(作品を勝手に販売されたり、AIに取り込ませて画像生成をしたり)が頻発しており、リテラシーの低さを肌で感じるようになりました。「皆やっているから大丈夫」という感覚をなくさなければ、軽い気持ちで行ったことで一生を棒に振ってしまうことになるかもしれません。
私は特にクリエイター方面の利用(あくまで他者のものを使ってですが)には、嫌悪感に近い感情を抱く方です。コンテストの応募作品のAI利用、有償イラストのAI利用、Vチューバ―さんたちのファンアートをAI生成で作り出す……あまりにも無法地帯です。
法整備ももちろん大事ですが、大人・子供関係なく、勉強をするべきではないかと思う次第です。