ヤマト運輸が宅配便の基本運賃を全面的に引き上げる、というニュースを見ました。ようやく上げる事が出来たんだな、としみじみ。運賃が上がった分が残業代未払いの従業員の皆様に還元されると良いのですが……。
ヤマト運輸さんがアマゾンの当日配達を撤退した、というニュースもありましたが、働いている方は本当に大変だったろうな、と思いました。通信販売って、普通は注文してから数日掛かっても大丈夫なものを頼むじゃないですか。それなのに当日届けろだの、明日届けろだの、ちょっと、いや、かなり無理があります。
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通信販売業務は顧客とのやり取りが大変
私も通信販売業務に関わっていた事があるのですが、その時にコメント欄で配達に関する色んな要望を頂きました。一例を挙げさせて頂きますと、「すぐ必要なので明日届けて下さい」「宅配伝票に〇〇時厳守と書いて下さい」「離れにいるので〇〇まで電話するように言って下さい」「うちに届けてくれる時は冷蔵じゃなくても大丈夫だったしクール代高いので、普通便で送って下さい」など、注文時にこういった事を伝えてくるお客さんがいました。あくまで一部なんですけどね。頭の痛い話なんですが
時間は「分」まで細かく指定はできない
それで、これが出来るかと言いますと、厳しいんですよ。時間帯指定は、もともと宅配業者さんの方で決まった時間があるわけですから、そこをさらに細かく指定は出来ません。念のため宅配業者さんに聞いたところ、「時間帯は伝票にある〇時~〇時では指定は出来ますが、細かい時間指定は出来ないんですよ」との回答も頂きました。なので、メールにてご連絡をしたところ「うちに来る宅配業者さんは分かっている。いいからやって!」でした。頭を抱えました。
要望に応えるのは限界がある
でも不思議な事に、こういう事って大勢の声よりも一人の声が優先されがちなんですよね。ワンフォーオール、オールフォーワンという言葉がありますが、それをこういった要望を応える際に使われた時は、何とも言えない微妙な気持ちになりました。いや、確かにそうだけど、そうじゃない、みたいな。
お客様は神様です、という言葉が、本来の意味と違って知られているのと同じように。こういった事は一度、何かしら経験してみないと分からない事でもあるでしょうが、経験したからにはせめて自分は邪神にならないようにしたいですね。