十二国記『白銀の墟、玄の月』(三・四)―暗闇の中から微かな光を目指す物語―

十二国記最新刊『白銀の墟、玄の月』(三・四)を読了しました。

絶望から始まる「一」、暗闇の中で微かな光が見えてくる「二」、苦しい中それでも光を目指して進む「三」、そして最後に見えてくる朝日のような「四」。それぞれの巻数ごとに起承転結がとても綺麗に描かれた四部作でした。

私が十二国記の初見は実はアニメが最初でした。小説は友人たちが「これ面白いよ!」と勧めてくれたのですが、図書館で常に貸し出されているような人気の小説だったので、順番が全然回って来なかったんですよね。

それで読む前にアニメから入ったのですが……すごかった。心が痛かった。見ていて現実の残酷さや心の動きを強烈に描いていて、陽子と一緒に暗闇を歩いているような気持ちになりました。ずっとこのままなら読むの辛いな……とまで思ったんですが、そこからの後半が凄まじく格好良くて良かったです。

続きの『風の万里 黎明の空』は今も繰り返し読むくらい好きな巻でした。アニメの方も「これをもって初勅とする」からのOP曲がバーン!!って流れるの今でも鳥肌が立ちます。アニメの方はオリジナル要素も混ざっていたので、これがまた良い味を出していた……。

さて『白銀の墟、玄の月』に戻りますが、この四部作は泰麒と、泰国の人々が泰王・驍宗を探す物語。何を言ってもネタバレになってしまうので多くは語りませんが、暗闇の中から光が見える描写が本当にすごい。最後までどうなるのか分からないまま進むのが、今作の素晴らしいところでした。一時も目を話せない。

こうして十二国記の新作を読める日がまた来るなんて幸せだなぁ。