転職しなければ良かった? 前の職場が良く見える時の考え方

今日は久しぶりに前の職場の夢を見ました。私は十年ほど観光業に勤めておりまして、そこが倒産したために転職せざるを得ず、そうして幾つか職を変えつつ今に至ります。

もちろん良い思い出ばかりではなかったですし、クレームの対応に泣いた事もありました。理不尽なクレームを受けると「クレーマーなんてほろべ!」なんて電話を置いて呟く事もありました。でも、こうして夢を見て思うのは、倒産していなければ、あそこで働きたかったな、と言う事なんですよね。

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前の職場は良く見える

隣の芝生は青い、と言いますが、これと同じく「前の環境は良く見える」というのと同じでした。あの時、あの職場でどれだけ大変で、どれだけ辞めたくても、現状が辛くなってくると「あの時は良かったな」と思い出が美化されて後悔するんです。

観光業の方はどうしようもありませんが、それ以外の自分での転職時に、私も何度も覚えがありました。今だから分かりますが、その「良かったな」と感じた物事が、私にとってのその職場のメリットだったんです。

仕事が辛くて退職について悩んでいると、それに関するサイトを検索する事ってありませんか?その時に辞める時はメリットとデメリットを書き出せ、というアドバイスを目にしました。

それで、自分なりに書き出してみたんですよ。でも給料面とか、人間関係とか、そういう大まかな事しか書けなかったんですよね。それで転職した後でぶち当たった壁を前に「良かったな」と思うと、自分でも気づかなかったくらいに、その時は限界で客観的に見ることが出来なかったんだな、実感しました。そしてそのメリットがあったから、自分は辞める事に対して悩んでいたんだな、とも。

でもこれって、その職場にずっといたら分からなかった事でもありますから、難しいですよね。でも、どんな職場にも一つくらいはメリットがあるんだなーって思いました。それを念頭に置いて、働き方を色々模索して行こうと思います。